杏子の引越し

2001年10月28日

 とうとうこの日がやって来ました。
 杏子の転勤の引越しの日。

 前々から、杏子は前日に荷物を出して、その日はあたしの家に泊まって、次の日あたしの住んでる市の方から新幹線で行くから、その駅までお見送りする予定だったんだけど、数日前の電話で杏子が

 「んじゃ新幹線一緒にのって、新居まで2人で行っちゃおうか(笑)」と言い出したのが発端(笑)

 そして急な話だからと、杏子が新幹線代を出してくれて・・・。。

 泊まった日の夜は、2人が付き合いだした最初の頃にあたしが杏子に作ってあげた
「オムライス」(笑)

 朝になって用意して・・・。
 
 2人で初めて一緒に乗る新幹線。
 それが引越しの日なんてね(苦笑)

 でも嬉しかった。

 一番乗りで杏子の新居見れたし、何より杏子と一日一緒にいれるようになったのが嬉しかった。

 今までみたいな時間までは無理でも、夕飯時までは一緒にいれる。

 本当は荷物の搬入が終ったら、一緒にハンズに行って新しいカーテンや、新しいカーペットをお買い物する予定だったんだけど、あたしは病み上がりで体調悪くて動けなかったんで、それだけが心残り。

 初めて一緒に行く土地でお買い物したかったな・・・。

 でも、これからもいくらでもチャンスはあるしね。

 向こうの友達数人にも会えて、楽しい時間は刻々を過ぎて・・・。

 友達が気を利かせてくれて、「最後くらいは2人で・・・」

 もうあと一時間くらいしたら、あたしは新幹線に乗らなきゃ。

 2人で駅にいると、
「いよいよ一人で帰らなきゃいけないんだ」って気持ちが強くなってきて、寂しい。

 改札で時間ギリギリまで一緒にいたんだけど、しんみりしちゃうと悲しくなるから、なるべく明るくしてた。

 でも、2人とも笑顔で別れられたと思う(つもり)

 人前じゃあチューも出来ないから(笑)握手して、しばらくの間のお別れ。

 歩きながら振り返って杏子に手を振る。
 杏子も手を振る。

 そしてあたしはホームへ上がる階段へ。

 杏子の姿は見えなくなった。

 新幹線に乗って・・・。外の夜景を見ながら杏子の事をずっと考えてた。

 時々メールしながら、それでもあたしたちの体の距離は、少しづつ開いて行くんだな〜と思いながら。
 
 でもね、体の距離が離れても声もすぐそこにあるし、なんだか以前ほどの悲壮感はあまりないかも。

 たしかにやっぱり寂しいんだけど。

 でも、これからの2人の未来を考えたら、これも一つの思い出になるのかな?なんて思いながら。

 逢える回数は確実に少なくなるかもだけど、それでも気持ちが変わることなんてありえないんだもんね。

 今日を精一杯生きようって思う。
 そしたら、明日になって、明日が今日になって、そうやって少しずつ前に進んでいこうって。

 きっと2人の未来は永遠に続いてるはずだから。

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